樋口一葉五千円

南木佳士医学生」を読み終える。この本の登場人物はそろいもそろって秋田大学医学部二期生ということに戸惑いや煮え切れなさを感じている(ように見える)。ひとりは文系ならどこの大学でも合格できる力がありひとりは千葉大医学部に落ちひとりは早稲田の理工修了という事情を経て秋田大学に入学したとのこと。ちなみに端役で東大理三の青年が登場する。…南木氏は東京大学物語の作者のように学歴コンプレックスがあるのだろうかと疑うのは時間の問題である。