2006-05-14 Helvetica 鶴田俊正「規制緩和」読み終える。 再販制度に一石を投ずる持論は、それまで再販制度に肯定的だった私に新鮮な見方を与えてくれた。確かに、琉球新報を長年愛読している私、(というか主に)両親が損しているというのもどこか腑に落ちない話ではあるなあ、なんて。
2006-05-12 樋口一葉五千円 南木佳士「医学生」を読み終える。この本の登場人物はそろいもそろって秋田大学医学部二期生ということに戸惑いや煮え切れなさを感じている(ように見える)。ひとりは文系ならどこの大学でも合格できる力がありひとりは千葉大医学部に落ちひとりは早稲田の理工修了という事情を経て秋田大学に入学したとのこと。ちなみに端役で東大理三の青年が登場する。…南木氏は東京大学物語の作者のように学歴コンプレックスがあるのだろうかと疑うのは時間の問題である。
2006-05-12 変身分身三頭身 東野圭吾「変身」読み終える。主人公が死体を切断するシーンは驚きだった。「幻夜」以前に切断ネタ(と軽々しく呼んでいいものかどうか)を使っていたのか!と。ま考えてみれば推理作家だし数々の殺人事件をあつらえていれば切断シーンが再登場してもおかしくはないか。幻夜ほど詳細に切断シーンを説明してはいないけど。と言うか氏は推理作家なのだろうか。 冒頭にある著者近影、木に手をかけ姿勢を作る氏は本当にかっちょいい。眉毛の姿形が以前見た三島由紀夫のそれに似ているような似てないような。