俗受けするものしないもの

母親の車のBGMは常に福山雅治。よって特別ファンではない私でも、何回と流れているのを聴くと自然に覚えてしまいました。ずっと聴いているというのもあるのでしょうが、彼の曲は非常に覚えやすく、親しみやすいんです。メロディーラインが複雑じゃなく(ここでは敢えて単純とは言わないでおきます)、ポップスからブルース、ロックまで、幅広く作曲している。歌詞もいい意味で、そう俗っぽくない、素直なものだと。しかし私が評価するほど世間の評価はないんですよね・・彼の曲はもっと評価されてもいいと思うのですが・・シャ乱Qも好きでよく聴くんですが、福山同様、あまり評価がよろしくない様な気がします。確かに、今のつんくは若干商業主義に走ったようなところが曲作りにも見える(ような気がしないでもない)んですが、シャ乱Q時代のつんくの曲は素晴らしいの一言に尽きます。つんくだけじゃなく、しゅうやまこと、はたけの曲もいいんです。初めて「上・京・物・語」を聴いたときなんかは彼らの才能の奥深さにどれほど驚いたことか!メロディーラインと歌詞との相乗効果であれだけ切なさを表現できるのかと、本当に感動しました。「上・京・物・語」を聴き始めたとき、ちょうど東大受験を考え始めた頃ということもあり、どんなに勇気付けられたか分かりません。そして兄が大学進学のため上京した頃ということもあり、状況設定が全く同じであることを知っていただけに尚更身近に感じられたものです。
肝心要の内容は、夢を追って彼女を残したまま上京した男性が、夢を叶えたあと彼女を迎えにいく・・というもの。「これのどこに東大受験を勇気付ける要素があるんやー!!」と総スカンを喰らいそうではありますが、とにかく勇気付けられたわけです(寄り切り)。兄も1つ年下の高3の彼女を沖縄に残し上京していったので、「おおー」と。
上京〜以外にもいい曲満載。シャ乱Qラブです。

ひとつ言えるのは、90年代のポッポスは歌詞が難しくないということ。必要以上に考えなくていいのでほんと、助かります。