Dr.テル、観る

映画を劇場で観ることは滅多になく、先日「電車男」を観たのが2年ぶりの映画館。最後に観たのはロード・オブ・ザ・リング…だと思っていたけど去年の12月イ・ビョンホンチェ・ジウ主演「誰にでも秘密がある」を観たんだったな。まだイビョンホン素敵ぃぃぃなんて叫んでいた若かりし頃、それにしてもあの映画は散々だった。何が散々って、あんまり刺激的な描写が多くて、それはもう直視するのが憚れるほど。非っ常にエロかった。胸ポロ何ポロといった露出は皆無ですが、耳障りなほど喘ぎ声が挿入されてまして。行為を連想させるような上体起こし、腰振りの連続でして。台本ぶち壊しじゃないかと思ったのは私だけだろうか。家族と見に行ったんですが、何かと背伸びしたがる年頃の妹に影響しないかと冷や冷やでした。



さて9月に入って2本目の映画となったは「四月の雪」。今日封切りされたやつです。前々から母親に行こうニダと言われてはいましたが、まさか上映初日に観ようことになるとは。私、母親、そして母親のヨン様友達略して”ヨン友”を加えた3人で観に行きました。


まず驚いたのが冒頭。すでにヨン様演じるインスの奥さんが事故に遭っていました。事故前の日常生活から描き出すとだろうという私の予想に反し、既に病院送りになっていたんですね。ま、とりあえずご愁傷様。
特にヨン様ファンでもない私はどうでもいい小道具に注意を払うわけで。例えばソン・イェジン演じるソヨンの旦那さんは冬ソナの名脇役リュ・スンス。冬ソナをこれでもかこれでもかと観ていたんですが、彼がそうとはつゆとも思わず、『杉田かおるのダンナに似てんなあ〜』とか何とか考えていました。上映後母親に言われて初めて気づきました。あとはリュ・スンスの主治医が橋下徹に似ているなあ、とか葬式に着る服面白いなあ、とか。
韓国の礼の仕方は本当に遜っているって感じで好感が持てますね。恭しい。儒教の教えってつくづくいいなあと思いました。


映像が美しいという前評判を耳にしていましたが、ひいき目にみてもちっとも美しくなかったです。むしろ冬ソナの方が美しかった。セリフが少ないとも聞いていましたが、実際異様なほど少なく、逆に違和感がありました。主役の2人ならともかく、その周囲の人々のセリフまで意図的に削られているから可笑しいんですよ。いやおかしい。あとこの映画はR指定ですが、そんな描写微塵も感じませんでした。確かに脱いではいますが、映倫にひっかかるほど刺激的な描写かと訊かれればノーです。むしろ上の「誰にでも秘密がある」の方がよっぽどエロいよと。日本の火サスを映倫にかけたら全部R指定じゃんかよと思わず悪態をついてしまいましたね、うん。
終わり方も意味深で、はっきりと明示はしていない。色んな取り方が出来るよう工夫しているんでしょうが…はっきりさせても良かったかなと思っています。


映画を観終わったあとスタバに流れたわけですが、実はヨン友と合流する前に母と娘で1回入っていたんですね。つまり映画を挟んでの再来店。暇人か暇人かお前ら何なんだと訴えるスタッフの熱い視線を背中で受けながら(注:自意識過剰の可能性もある)閉店間際まで一角を占拠してました。スタバではいつも抹茶フラペチーノを飲むんですが、さすがに1日2回飲むと血糖値が際限なく上がりそうで、怖くてタバティーとやらをオーダー。
意外に美味しく飲めたのでさつきアンテナに追加、また次も飲もうかなと思いました。