琉大へ行く

右手に法文学部あり


今日は琉球大学オープンキャンパス開催日。実は1年前、高2のときに参加したこともあり、特に必要性を感じなかったが現在のところ第一志望校なので行くことにした。
確か10月、工学部主催の一般開放講座に行ったのが最後だから、実に琉大に来たのは9ヶ月ぶりだった。あの時と何ら変わらないなあと思いつつ見学者で溢れるキャンパスを歩く。残念ながら大学生の姿は少なかった。やはり土曜だからか。その代わり、右を見ても左を見ても、制服姿が目につく、高校生のグループばかり。もちろん私もその群れを形成している一要素だ。
まず大ホール(のようなところ)で私が志望している法文学部総合社会システム学科(以下総社)の概要を聞いた。この会場は去年と同じだったなとメモを取りながら思い出す。そして去年も全く同じようなことをメモしたことに気づく。(笑)少し違ったのは、今年は、去年の、立ち見が出るほどの混み具合とは違い、空席もちらほら見受けられたということ。おかげで開始5分前ギリギリ到着の私でも最前列に座ることができた。30分余り総社の入試形態や共通カリキュラム等の説明を聞いたあと、それぞれの専攻での説明会へと移る。去年政策科学・国際関係専攻(以下政国)のそれに参加したので今年は見送り、本丸・法学専攻への参加を決意。
法学専攻は人気があるのだろうか?椅子が足りず立ち見が出るほどである。私は早々と席に着いていたので何とか大丈夫だった。去年の政国では見られなかったその盛況ぶりに、法学専攻の将来性そして融通性を考えてしまった。(これまた去年と同じ会場割り当てだったのには思わず笑ってしまった)
法学専攻の説明会では指名された列に座る参加者が自己紹介し、何かあれば質問するというスタイルをとっていた。幸か不幸か私の座る列が指名される。前から2番目に座っていたので、猶予がほとんど無かった。今こうやって回想すると尋ねたいことが山ほどあることに気づくが、やはり急すぎて思い浮かばなかった。



(自分で言うのも何だかおこがましいが)私の声はよく通るらしい。意識しているわけではないが、確かによく響くと思う。中学生のときある意見発表大会で優勝してからは、人前では明瞭に、大きな声で話すということを常に心がけるようになった。その方が周囲に"快"を与えるし、第一印象は強い方が良かろうと考えたからだ。そのせいあってか、電話ではよく男性に間違えられる。元々声が低いということも起因しているのだろう。  ・・ちなみに、よく響く声と歌の上手さには何の因果関係もないと思われます。現に私が証明してます。)



だが私は、ここで怯むのはあまりに勿体無い、那覇から遠路はるばる琉大に来たのだからと考え、思いきって言うことに。

「あ、どうも初めまして、○○高校から来ました○○と言います。あの、早速ですがお尋ねしてもよろしいですか?私は将来法曹界に就きたいと思っているんですが、同時に『不動産鑑定士』という職業にも強い興味があるんです。今のところ法学が軸かなと思って法学専攻の説明会を聞きにきました。2つほど質問があります。まず、法学専攻で不動産鑑定士の資格を得るには、どのようなコースを履修した方が望ましいのでしょうか?あと、過去法学専攻から不動産鑑定士試験に受かった人、目指した人はどのくらいいましたか?」

実際明瞭に、大きな声で話せたか、こんなにスムーズに言えたかどうか怪しいところだが、友人から聞く限り大丈夫なようで安心した。
<言い終えたあと「んー決まった!」と内心ガッツポーズしたことは秘密。。

担当者の回答は「基本的に法学専攻だと1・2年次は基礎科目として法学を学ぶことになっている。だが3・4年次では経済経営を中心に学ぶことが出来るし、もちろん法学を深く学べるようなコースも組んでいる。よって、過去不動産鑑定士を目指した人は少ないが、カリキュラム的には対応できるものとなっている。法学専攻からも十分可能である。」とのことだった。そうかそうか・・なら琉大からでも不動産鑑定士はなれるのか。相当厳しいんだろうけど。
その後も指名制質疑応答は続く。「進路未定者の卒業後は?」「法学専攻では留学希望の学生に対してどのような支援体制をとっているんですか?」「どんなサークルがありますか?」などなど。それに対して主に現役大学生2人が答え、補足的に教授が喋るというパターンで進んでいった。途中「本当につまんないんですけど、教授は結婚してますか?」という的外れな質問には笑ってしまった。男性は何考えてんだかちっとも分かりませんw 

他専攻より若干終了予定時刻を過ぎ、教室を出る。出る際に提出したアンケートのご意見欄に『法学専攻の説明会では椅子が足りず立ち見の人が目立ちました 来年は会場の規模をもっと大きなものにしては?』と書く。これで来年の参加者の利益に寄与したような気分になり、思わず自分に頬ずり。重ね重ねバカ
建物を出ようとしたとき、カメラ小僧精神が発生、「せっかく那覇から遠路はるばる(ry」ということでケータイで写真を撮る。(それが上の、今日の画像です。ちなみに友人に頼んで建物の前に立つ私も撮ってもらいましたが、うpいやアップできないほど恐ろしいものでした、、)
国立大学の中でも3指に入るほどの敷地面積を誇る琉大だけあって、移動はかなり大変だ。申請したらほぼ全員が駐車許可証を貰える(許可証が発行されれば構内駐車場に無料で駐車できる!)ことからも推して知るべしこの広さ。まして年に1度来るか来ないかの私、建物や出口の配置が分かるはずもない。そして私同様、右往左往する参加者も多く見られた。
その後バスが通る、医学部のみの上原キャンパスへ移動する。途中の坂道が長時間座れ疲れた足に応える。キツい・・やっと着いたバス停でも待たされ、30分後ようやくバスを捕まえる。しかし乗客が多く立つはめに。路線バスで立ったのは初めての経験だった。
45分ほど揺られ揺られて那覇に着く。このまま終点・那覇バスターミナルまで乗ろうかとも考えたが、乗車賃そして時間の節約にと最寄の安里で降り、ひたすら歩いた。「最寄」とは言え結構歩いた。30分くらいだろうか。おまけにまだ太陽が高いところにあるものだから、暑いわ眩しいわで大変だった。


こうやって説明を聞いてみると、琉大でも、いや琉大の方がいいのではないか?琉大でも夢は叶えられるのではないか?と傾げたくなる。ちょうど1年前もそんな気持ちになっていた(と思う)。ため息が増えるばかり。1年後の私の姿をイメージすることが、こんなに難しいことだなんて。