Dr.テル、語る

語るほどでもない内容ですと最初で断っておこう。雑談です。

指定校推薦で思い出した話をひとつ。どこの県にもあるように、沖縄もまた例外なく、いくつかの高校に早稲田の指定校推薦枠がある。まあ先述した通り私の通う高校は見直しリストに入っているようで、年々減少する傾向がある。一時は早稲田の花形、政治経済学部を始めとして法学部、第一文学部、理工学部と4つの学部に5人の募集があった。しかし何人かのけしからん不届き者によって昨年はとうとう一文と理工2人に減らされてしまった。今年は一文すらないぞ、理工も怪しいぞと囁かれている始末である。
はっきり言ってうちの学校は進学校ではない。教育レベルの低い沖縄県だから進学校扱いされるだけであって、こんな進学実績では内地には通用しない。校長自ら進学校と謳ってはいるものの、その実態はただの…ただの何だろう?とにもかくにも我が沖縄県進学校と呼べる高校は1校のみ、昭和薬科だけである。医学部合格率が高いと全国紙にも紹介されるほどだから、嘘ではないだろう。
そんなわけなので、沖縄から早慶を目指すとなるとかなりの一大事だ。薬科生はともかくとして、その他の高校生にとっては指定校推薦枠が大変重要になってくる。もちろんうちの学校も例外ではなく、毎年火花を散らすデッドヒートを展開する。それはまるでイスとりゲームのようだ。はっきり言って泥仕合、人間の汚らしい部分を目の当たりにするので本当に見苦しい。その点でイスとりゲームはかなりかわいい方だ。だって人畜無害だもの。

そんな泥仕合とは無縁の高校がある。沖縄県八重山高校だ。
早稲田の総長を務めた故大浜信泉氏が八重山高校出身だったことから、八重山高校にはお情けで指定校推薦枠がある。加えて政経
以前この制度を利用して早稲田に進んだ生徒が、入学後半年もたたぬうちに自殺するという痛ましい事件があった。恐らく沖縄の離島からいきなり大都会・東京に飛び出て心身を病んでしまったのだろう。そんなわけでしばらく枠が取り消された時期があったらしいが、ほどなく復活、今に至っているという。しかし毎年枠が埋まるかというとそうでもないらしい。中には3年連続埋まらなかったこともあったとか。いや羨ましい。私に言わせればすごい贅沢だ。八重高レベルから一般で早稲田を目指そうとするとほぼ不可能である(浪人しても)。なのにほぼ無試験で早稲田に行けるのだから。八重高レベルを知る私としてははっきり言って詐欺としか思えないが、勝てば官軍、受かればこっちのもんである。八重高生はもっと感謝しなければならないと思うのだが…

えー、つまりどうしても早稲田に行きたいひとは八重高生になれってことです。

八重山高校にまつわる話はまだあるので、おいおい書いていきたいと思う。